Maitabi Seminar2023
安全登山セミナー「雪山登山のリスクと備え」
2024/1/13 | 14:00〜16:00
多くの方にご参加・ご視聴いただきありがとうございました。
まいたびとヤマテンは、これからも皆さんとご一緒に安心安全登山に向けて努めてまいります。
Youtube「まいたびチャンネル」にアーカイブ動画を公開しました!
概要欄には、
北村先生の「雪山登山に関するQ&A(PDF約2.4MB)」もご用意しましたのでぜひご覧ください!
安全登山セミナー
「雪山登山のリスクと備え」
▶プログラム
1.開会挨拶・趣旨説明
小野 博宣(毎日新聞旅行代表取締役社長 日本旅行業協会ツアー登山部会長/日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ)
2.基調報告「雪山登山に必要なリスク対応,準備と現場」
北村 憲彦 氏 (国立登山研修所専門調査委員長/名古屋工業大学教授)
3.トークセッション「“自己流”雪山登山者が陥りやすい危険」
パネリスト
猪熊 隆之 (気象予報士 株式会社ヤマテン代表取締役)
山下 舞弓 氏 (Youtubeチャンネル「オトナ女子の山登り」)
北村 憲彦 氏 (国立登山研修所専門調査委員長/名古屋工業大学教授)
▶実施背景
2022年に全国で発生した山岳遭難は3,015件。遭難者は3,506人にのぼり、統計が残る昭和36年以降最多です。
登山やハイキングを楽しまれる方が増えているのは歓迎するべきことですが、遭難事故を少しでも未然に減らすために最近の登山の事故や傾向を捉える必要があります。
そこで、毎日新聞旅行とヤマテンは、登山者の皆さまが万全な備えと的確な状況判断ができるような知識と理解を深めてもらうためのセミナーを開催いたします。
特に、最近は雪山登山ブームが到来しており、乗り物などでアクセスできる山に人気が集中していますが、雪山に対する備えが十分でなかったり、雪崩などのリスクが非常に高い状況で登山をしている登山者を見かけます。
SNSで登山の情報を入手する方が多くなっていますが、それらの情報には間違ったものが多いのも実情です。
山岳会、山岳部などに所属していない、“自己流”で登山をおこなう方が多い中で、どのように情報を取捨選択していくべきか。
特に組織に所属していない登山者の方々にとって、雪山登山の間違った知識や、陥りやすい罠についてそれぞれの専門家から学べる機会となれば幸いです。
猪熊 隆之(いのくま・たかゆき)
【株式会社ヤマテン代表取締役/山岳気象予報士/中央大学山岳部前監督/国立登山研修所専門調査委員及び講師/「山の日」アンバサダー/カシオ「プロトレック」開発アドバイザー/茅野市縄文ふるさと大使】
1970年生まれ。全国330山の天気予報を運営する国内唯一の山岳気象専門会社ヤマテンの代表取締役。チョムカンリ(チベット)、エベレスト西稜(7650ⅿまで)、剣岳北方稜線冬季全山縦走などの登攀歴がある。2019年以降は、マナスル、キリマンジャロ、チンボラッソ、コトパクシ(エクアドル)、マッターホルンなど予報依頼の多い山に登頂し、山岳気象の理解を深める。
また、「空の百名山」プロジェクトとして、朝日新聞新潟・長野版で「空の百名山」を連載中。「山頂で観天望気」や日本山岳会の「山の天気ライブ授業」など全国各地の山で、空を見ることの楽しさ、安全登山のための雲の見方などを伝える活動をおこなっている。
HP:株式会社ヤマテン
出演者紹介(敬称略)
山下 舞弓(やました・まゆみ)
【モデル/登山Youtuber】
雑誌、CM、TVなどで活動するモデル。登山歴11年。2019年に長野県へ移住し、1年を通してアルプスから里山での山登りを楽しむ。2020年、YouTube「オトナ女子の山登り」チャンネルをスタートし、チャンネル登録7.3万人。Instagramフォロワー3.7万人。(2023年12月現在)
登山・アウトドア関連の雑誌やwebメディアに多数出演、MCや動画講師なども務める。アウトドアメーカーとウエアの共同開発も手掛けるなど活動の場を広げている。
2023年、山と溪谷社から初の著書『私の山登りアイデア帳』を出版。
Youtube オトナ女子の山登り
Instagram instagram.com/mayu_ya11/?hl=ja
北村 憲彦(きたむら・かずひこ)
【国立登山研究所専門調査委員会委員長/愛知県山岳・スポーツクライミング連盟理事長/
名古屋工業大学大学院工学研究科教授/工学博士】
国内のアイスクライミング、積雪期のロッククライミングの記録多数および旧の国体山岳競技で優勝含め活躍。愛知県山岳・スポーツクライミング連盟理事長(1999年~現在)、国立登山研修所講師(1985年~現在)、1997年から同研修所専門調査員を務める。専門は機械工学。
1981年 1月滝谷出合から4尾根
1982年 1月甲斐駒七杖瀑ダブルアックス
1984年 戸台川舞姫の滝初登
1985年 1月甲斐駒赤蜘蛛~スーパークラック通しは冬季第1登
3月鹿島槍北壁
1984年 4月~5月鹿島槍から滝谷
1982年 欧州マッターホルン北壁(頂上岩壁にて敗退)など) 多数
1982年 国体山岳競技縦走2位
1984年 国体山岳競技総合3位
1994年 国体山岳競技成年女子監督優勝
共著に「改訂増補アイスクライミング」(白山書房)、「確保理論再考-ロープの弾性と器具との摩擦を考應した確保理論-(登山研修17(2002), 78-90)、「安全で楽しい登山を目指して」(日本スポーツ振興センター2019年3月)、「新・高みへのステップ第1部」(日本スポーツ振興センター2022年3月)など
編集「新・高みへのステップ」(第1~第3部2022年3月/同第4部~第5部2023年3月)など
小野 博宣(おの・ひろのぶ)
【株式会社毎日企画サービス(毎日新聞旅行)代表取締役/日本旅行業協会ツアー登山部会長/日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ】
1985年毎日新聞社入社、東京社会部、宇都宮支局長、生活報道部長、東京本社編集委員、東京本社広告局長、大阪本社営業本部長などを歴任。2014年に公益社団法人日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡの資格を取得。毎日新聞社の山岳部「毎日ハイキングクラブ」会長
まいたび®ツアーレポート 登山コラム《山記者小野博宣の目》